上越の「ホワイト焼きそば」再考の必要あり!?

B級グルメ、ご当地グルメによる地域振興に詳しい田村秀・新潟大学法学部教授が2011年11月21日、上越市議会の議員勉強会で講演した=写真=。上越地域で糸魚川のブラック、上越のホワイト、妙高のレッドなど新たに開発された焼きそばが乱立している中、上越市のホワイト焼きそばについて再考を促す持論を展開した。

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田村教授は地方自治や行政学が専門だが、「B級グルメが地方を救う」(集英社新書)などの著書があり、ご当地グルメの専門家でもある。

この日は「B級グルメでまちおこし」と題して、富士宮焼きそば(静岡県)などの先行している各地の事例を多数紹介しながら、次のような「B級グルメ成功の5箇条」を示した。

B級グルメ成功の5箇条

  1. 地元の人に愛されねば始まらない
  2. 地産地消と混同しない
  3. なるべく海産物に頼らない
  4. メニューに凝り過ぎない
  5. 飲食業界ばかりの利益を追い求めない

全国的にご当地グルメとして焼きそばが注目されている現状を示しつつ、新たに開発された焼きそばについて疑問を呈した。田村教授は「話題作りに新たに開発するより、昔から地域の人が普通に食べてきたものを再発見したり、現代的にアレンジしたものの方がブレイクする可能性が高い」と持論を述べた。上越のB級グルメについては「私は『するてん』(注・塩スルメの天ぷらで上越地域の特産品)に衝撃を受けた」として、「ホワイト焼きそばをすぐにやめろという訳ではないが、他に本当にないのですか」と問いかけた。

田村秀教授の「B級グルメが地方を救う!ブログ」
http://tamura-shigeru.cocolog-nifty.com/

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