アイデアをパクり、食べてパクリ「ぱくりっこ」

新潟県の上越商工会議所青年部の地域開発委員会(安田浩委員長)は、2011年10月22、23日に開かれる「越後・謙信SAKEまつり」で、上越特産のメギス(和名ニギス)のすり身で包んで揚げたおにぎり「ぱくりっこ」を販売する。沖縄糸満市の名物「ばくだん」を参考にしたもので、「上越市の飲食店にパクり合ってほしい」と話している。

丸くてかわいい形の「ぱくりっこ」 クリックで拡大
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 沖縄のバクダンは、炊き込みご飯や黒米を、魚のすり身に野菜を混ぜたもので包んで揚げた郷土料理。「ぱくりっこ」は、この料理をパクったことと、パクリと食べられるため名付けた。

メギスは上越近海で漁獲量の多い魚で、上越地域の小売店では鮮度の良いものが並び、消費量も多い。しかし、丸のままの鮮魚は調理に手間がかかるため消費者の魚離れが進んでいることから、地方卸売市場のかねまん上越水産(上越市木田3)が、すり身や開きに加工する設備を導入し、販路の拡大を図っている。

「ぱくりっこ」を開発した斎京さん(左)と、安田委員長
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 開発した同青年部メンバーの斎京貴子さんは、「メギスのすり身と、ご飯を使って揚げることだけが条件で、どんどんパクってもらっていい」と話す。

2011年10月22、23日に開かれる「越後・謙信SAKEまつり」では、1個200円、2個で300円で販売する。また、同市仲町2のやすね(安田浩社長)が経営する居酒屋「かくれ屋おと」のメニューにも加わる予定だ。