米なのに麦? 新潟米の袋デザイン微妙に変更

収穫の秋を迎え、新米が流通し始めるシーズンだが、新潟県産米の袋のデザインが微妙に変わったことにお気付きだろうか。

写真左が新しいデザイン、右が従来の袋
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新潟米の袋には長年、「新潟米」という文字の左側に稲穂、右側に麦の穂が描かれていたが、「米袋なのに麦の絵はおかしい」という上越市の青年農業者の声をJA全農にいがたが取り入れ、長年同じだった新潟県内すべての袋のデザインが変更された。

従来の袋
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新しい袋
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JA全農にいがたによると、玄米を入れるこの袋は正式には「米麦容器」というそうで、米や麦などの穀物を入れる容器ということで、米と麦の穂がデザインされていた。

袋は長年同じデザインだったが、2009年に開かれた新潟県農協青年連盟とJA全農にいがた幹部の意見交換会の席上、一人の青年農業者がデザイン変更を提案した。

このデザイン変更を提案した青年農業者が、上越市頸城区で農業を営むぽんたさん(ブログ:ぽんたのマン振りで行こう!!)。

ぽんたさんは約15ヘクタールの水田で稲作を営む専業農家。30代男性。数年前の不作の年、倉庫で袋をしみじみと眺めていたとき「何で米なのに麦の絵なの」と疑問に思い、その後の全農にいがたとの意見交換会で主張してきた。

「ダメもとで提案したのだが、全農さんが俺の提案を受け入れてくれてびっくりしている」とぽんたさん。

JA全農にいがたの担当者は「だれも気付かなかったのですが、もっともな指摘だったので」と話している。

今年は、従来のデザインの袋も使われており、来年にはすべて新しいデザインに袋になるという。