「かんずり」が婦人向け漫画に相次ぎ登場

妙高市特産の辛味調味料「かんずり」が、水沢悦子さんの人気漫画『花のズボラ飯』と、妙高市出身のワタナベ・コウさんの漫画によるレシピ本「節電女子」に相次いで登場した。両者とも女性漫画家による料理漫画で、主婦向けの内容となっている。

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 『花のズボラ飯』は婦人向けマンガ誌「Eleganceイブ」(秋田書店)に連載中で、原作が名作「孤高のグルメ」の久住昌之さん、絵が水沢悦子さんのコンビ。2011年1月に単行本化され、順調に版を重ねている。

水沢悦子さんの「花のズボラ飯」(単行本)
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主人公の駒沢花(こまざわ はな)は東京で暮らす30歳の童顔・幼児体型の主婦で、夫の「ゴロさん」は単身赴任中。花は体重を気にしつつも、ズボラ生活がやめられず、手抜き料理を作って毎日を過ごしている。

グルメ漫画とまでは言えないものの、ポトフを作っている途中で固形ブイヨンがないのに気付いて方向転換し、牛乳とケチャップ、味噌で極上の味に仕上げてしまうという天才的なところもある。

「かんずり」は2010年4月号に掲載された第11話に登場する。朝寝坊して朝食を作る時間がない花は、鍋料理で使い忘れたキリタンポを残りの味噌汁に入れ、かんずりを少し投入。一口食べて「ん~おいしー。昨日のみそ汁が若返ったわ!!」と感激する。

ワタナベ・コウさんの「節電女子」
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もう一冊の『節電女子』(日本文芸社)は、妙高市出身の漫画家でイラストレーター、服装家のワタナベさんの新著で、2011年8月10日に発刊された。

20年前から炊飯器、電子レンジ、冷凍庫を使わずに節電生活しているワタナベさんが、簡単で本格的な51の節電レシピを紹介している。

土鍋でおいしいご飯を炊いたり、蒸し器でパンを作ったり、魚焼きグリルでイタ飯やスイーツを作ったりと、目からウロコのコツが満載だ。

かんずりは3か所に登場し、ナムルやタンドリーチキンのたれ、ピザなどに使われている。

有限会社かんずりの東條邦昭社長は「雑誌の企画ではたびたび取り上げられるが、漫画では男性向けの『美味しんぼ』(93巻)や『将太の寿司』ぐらい。まだ全国的な知名度はないので、新しい層に知ってもらうことはありがたい」と話す。

◇「かんずり」のホームページ
http://kanzuri.com/