9月までに信越線移設の詳細を要望

2015年春開業予定の北陸新幹線上越駅(仮称)開設に向けた信越線移設事業について上越市の村山秀幸市長は移設工事を引き受けたJR東日本に対して、2010年9月までに県を通じて設計などについて同市の意向を伝えていく考えを2010年7月22日の記者会見で示した。

移設についてJRは9月には設計を始めたいとしている。村山市長は「本来、並行在来線を運営する会社が会社としての立場でJRに要望を伝えるべきだが、現在会社はできていないので県が問題を整理してJRに伝えることになる」などと基本的な考えを説明した。

JR脇野田駅から西に約120m離れた場所に新幹線新駅が設置されため、乗り継ぎの利便性などを考慮し移設が計画された。しかし並行在来線はJRから経営分離されるため、JRは自ら運営しない路線の工事を行うことに一度は難色を示していた。今年4月に県と上越市がJRに工事を要望し、6月21日に4つの条件付きでJRは工事引け受けを回答している。

<参考資料>(クリックするとPDFファイルが開きます)
県と市のJRへの要望書(2010年4月28日付)
JR東日本からの県と市への回答(2010年6月21日付)