上越ロケで寅さんが予言!? 小林幸子の晩婚

新潟市生まれで、今や国民的人気を誇る演歌歌手、小林幸子さん(57)が2011年8月31日、ついに結婚すると報じられた。相手は8歳年下の会社社長、林明男さん(49)だという。

本県出身だけに、コンサート以外にもいろいろな機会で県内各地を訪れているが、上越市民にとって一番印象的なのは、1994年(平成6年)10月、山田洋次監督の「男はつらいよ」シリーズ第47作「拝啓車寅次郎様」の上越ロケではないか。

本町1の雁木下で歌う小林幸子さん(1994年10月)
satiko

映画の冒頭、本町1の雁木下のレコード店店頭でみかん箱に立ってキャンペーンをしている売れない歌手を演じたのが小林さん(本名で出演)。デビュー後、15年間不遇の時代が続き、全国各地へ一人でキャンペーン回りをした自身の姿と重なる。

その姿を雁木から見た寅さん(渥美清)は、高田駅前郵便局で再び小林にばったりと出会う。

寅「さっき歌っていた歌い手さんだね」

小林「はい」

寅「あんたの歌、とってもよかったよ」

小林「ありがとうございます」

寅「俺は商売の関係で人相も見るんだが、あんたの眉と眉の間、すなわち印堂に何とも言えない輝きがある。大器晩成のタイプだよ。希望を捨てずにがんばるんだ」

小林「はい、一生懸命やります」

小林さん本人は1979年に「おもいで酒」がミリオンセラー(200万枚)に輝き、その後もヒット曲を連発する。だが、小林さんは11歳でデビューしているので、苦節の15年を経てもまだ26歳。その後は歌に円熟味を増してはいるが、晩成型の歌手とは言えない。

ところが今回の結婚は、まさに「晩成」。寅さんの占いが当たった?