総理大臣指名選挙が2011年8月30日に行われ、民主党の野田佳彦新代表が第95代の内閣総理大臣に指名された。
ところで、上越市内で総理の苗字と同じ「野田」にちなむものがないか調べたら、上越市上野田に「野田神社」があることが分かった。
上野田の古老に聞くと、神社は昭和13年ごろ、集落内にあった4つの祠を合祀して、新たに建立したもので、上野田集落が管理しているという。
神社には同集落出身の故・小川義男県議会議員が寄進した立派な鳥居があり、一対の狛犬が鎮座している。神社拝殿には上越市出身の外交官で政治家、芳沢謙吉の書による立派な額がかけられている。敷地は広く、周囲には松、桜、杉、柳などの樹木が植えられ、きれいに整備されている。
確かに神社裏には4つの祠があり、神社の石造りの基礎には「昭和13年8月30日基礎竣工」の文字が刻まれていた。野田氏が総理に指名された日と同じ8月30日という日付は、偶然にしてはできすぎている。
「新潟県の地名」(平凡社)によると、上野田は天正11年(1583年)の古文書に「野田村」と記載されている。
「新潟県地名考」(五十嵐秀太郎著)によると、稲作が伝えられて以来、日本の産業は稲作を中心に動いてきたことから「田」の付く地名は膨大だという。「野田」は、「山田」「岡田」「原田」「坂田」「窪田」などと同様に、田の所在地の地形に由来する地名だとしている。
↓野田神社の地図(上越市上野田)
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