上越市の3セク役員が失業保険不正受給

上越市大島区で温泉施設を運営する同市の第3セクター「あさひ荘」の男性役員が失業保険を不正に受給していたとして、ハローワーク上越が男性役員と同社に約96万円の返還を命じていたことが2011年8月9日、市議会文教経済委員協議会で報告された。

市の報告によると、男性は昨年11月に市内の建設会社を退職し、3セクの非常勤役員に就任。今年1~6月の期間、3セクでの勤務実態があるにも関わらず、失業保険を不正に受給していた。会社側も男性が勤務していた実態を隠していたことから、ハローワークは役員と会社に返還を命じている。

会社は今週中に役員会を開く予定で、市はその結果を受けて具体的な処分などを検討するとしている。

市議会で説明した柴山弥松産業観光部長は「重く受けとめ、改めて法令順守を徹底するとともに、今後の処分を含めて検討したい」と述べた。

議員からは「会社が知っていてやっていたというのは悪質だ」などとする意見が相次いだ。

市は同社の資本金の54.2%にあたる650万円を出資している。

 市議会文教経済委員協議会で報告された
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