ワインの醸造過程で生じた新潟県妙高市産のブドウの搾りかすを活用したクラフトビールが2026年3月、発売された。芳醇(ほうじゅん)な香りと果実感のある味わいが特長で、同市関山の酒販店「十二屋」で購入できる。

同市坂口新田で加工用ブドウの栽培と、ワインの販売を行う農事組合法人「坂口げんき農場」と十二屋、見附市の「ミツケローカルブルワリー」のコラボビール。堆肥(たいひ)や廃棄になる搾りかすを活用しようと考案した。

発売された「リ・ベリー」は、ワインを思わせる酸味のあるサワービールをベースに、マスカット・ベーリーAの搾りかすを麦汁の煮沸と発酵の過程で2回に分けて使用。ロゼワインのような色合いと、イチゴやベリー系のような味わいに仕上がった。アルコール分は5%。

初めての試みに、ブドウの持つ野生酵母とビール酵母の相性や、醸造過程で搾りかすを使うタイミングなど、手探りだったというが、同農場の塚田歓太郎さん(28)は「ワインよりもベーリーAらしいイチゴのような甘い香りが出て、ガツガツ飲めるようなおいしいビールになった」と自信を見せる。

十二屋店長の川上晃平さん(31)は「アップサイクルに興味があり、ビールで再利用できたら面白いと思った。妙高ワインを飲むきっかけにもなれば」と話している。
330mlで815円。数量限定。