上越市内で8月中旬、映画「シグナル」のロケ

2011年8月中旬、上越市で高良健吾が出演するとみられる映画「シグナル」のロケが行われる計画が進んでいるようだ。配給先などが決まっていないため製作発表は行われていないが、上越タウンジャーナルの独自の取材によると、撮影はお盆前後の2週間行われるものとみられる。

関口尚著の原作本「シグナル」(幻冬舎文庫) *クリックで拡大
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原作は、関口尚(せきぐち・ひさし)(38)が2008年に発表した同名小説とみられる。関口氏は「プリズムの夏」(2002年)で第15回小説すばる新人賞を受賞してデビュー、「空をつかむまで」(2007年)で第22回坪田譲治文学賞を受賞している。

原作によると、ストーリーは次の通り。

 主人公の宮瀬恵介はお金がないため休学している学生で、時給1500円という映画館のアルバイトに飛びつく。そこで映写業務を一人で切り盛りしている技師長の杉本ルカと出会うが、彼女は一歩も外へ出ることなく、3年間も映写室の中で暮らしていた。アルバイトを始めるとき支配人と交わした3つの約束が「ルカの過去について質問してはいけない」「月曜日には神経質になるから、そっとしておく」「恋愛はご法度」という不可解なもの。恵介は一目見てルカの美しさに心を奪われ、早くも「恋愛はご法度」という約束をしたことを後悔し始める。そして、暗い映写室で毎日11時間も仕事をしているうちに、ルカの過去を知りたくてたまらなくなる。恵介は固く閉ざされたルカの心の扉を少しずつ押し開いていくが……。
出演は高良健吾(こうら・けんご)ほか。2005年にドラマ「ごくせん」で俳優デビューし、「ハリヨの夏」(2006年)で映画デビュー。最近では「ノルウェイの森」(2010年)、「白夜行」(2011年)などの話題作に出演している。2011年の連続テレビ小説「おひさま」にも第9週から出演している。小千谷市片貝の花火を題材にした映画「おにいちゃんのハナビ」(2010年)の主演で本県とのゆかりもある。

監督は仲里依紗主演の「時をかける少女」(2010年)で脚光を浴びた谷口正晃(たにぐち・まさあき)の模様。

ロケは上越市と長野県上田市で予定しているようで、上越市では本町6の映画館・高田世界館など数か所で撮影するとみられている。すでに2011年7月19、20の両日、監督やカメラマンなどが現地をロケハンに訪れている。

ロケが迫っているため、製作発表や地元での記者発表は近日中に行われるとみられる。

なお、この記事は上越タウンジャーナルの独自の取材のため、出演者、題名など、内容が変更される場合があるので注意のこと。

◇高良健吾オフィシャルブログ
http://ameblo.jp/kengo-kora/

◇関口尚ブログ
http://desidesi.cocolog-nifty.com/desidesi/

◇関口尚Twetter
https://twitter.com/hsekiguchi