上越市立水族博物館で飼育していた巨大淡水魚ピラルク2匹が2011年7月4日朝までに死んだ。同館入り口ホール正面の大型水槽にいて、インパクトのある巨体で客を迎える看板的な存在だった。同館が解剖を行ったが、死因は特定できなかった。水槽の上に設置してある管理用の足場の板が大きく動いていたことから、夜の間に何らかの原因で暴れた可能性があるとみている。
4日午前6時ごろ、宿直の警備員が2匹のピラルクが水槽で横たわった状態でいるのを見つけた。
死んだピラルクはいずれも体長約2m、体重は60kg前後。2匹は1994年ごろから飼育されており、飼育年数は17年。ピラルクの寿命は15~20年とされている。
同館には死んだ2匹のほか、体長1mほどのピラルクが別の水槽に2匹いる。ピラルクは成長が早く、生まれてから1年で体長70cm、2年で1.5m、5年で2mになる。
同館の中村幸弘館長は「人気のある2匹が死んでしまって残念だが、今後、同じ水槽に若いピラルクを入れて育てる。また多くの皆さんに楽しんでいただきたい」と話している。
ピラルクは南米のアマゾン川などに生息する世界最大級の淡水魚として有名で大きなものは体長5m、体重200kgにもなるという。