2010年11月16日に横浜市で行われた「全日本理美容選手権大会」で、上越市安江1の美容室「HAIR MORE（ヘアモア）」の美容師、齋藤智子さん（28）が、「成人式ヘア・着付け・メイク部門」で、全国10指に入る優秀賞を受賞した。昨年の「ウィッグカット部門」優秀賞に続き、2度目の全国入賞を果たした。
振袖や帯の着付けなどを20分以内で仕上げる同部門には、地方予選大会を勝ち抜いた24人が出場した。
齋藤さんは成人女性の華やかさ、可愛らしさが出るよう、振袖は有名デザイナーの豪華な雰囲気漂う新作を使用。髪型は古典的な雰囲気の黒髪にし、基本的なアップの型を取り入れた。
出場にあたって、着付けの全国大会で内閣総理大臣賞を受賞した経験を持つ市村ヒロノリ店長の母、市村晴美さんに、数か月間指導を受け、休日返上で練習してきた。真剣に取り組んできただけに後悔が残る。「早くやらなくてはと焦ってしまい、満足のいく出来栄えにならなかった。落ち着けばよかった」と齋藤さん。「賞をもらえたのはお世話になった先生、店のスタッフのおかげ」と話す。
優秀賞を獲得したヘアモアの美容師、齋藤さん
カット部門から着付け部門に転向したのは、美容師として成長したいという思いからだった。「着物に触ったこともなかったが、大会をきっかけに数か月集中して学んできたのでとても勉強になった。今回の結果が悔しいので来年も大会に挑戦したい」と意欲を燃やしていた。
