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新潟県の並行在来線3セク社長に嶋津忠裕氏

10年前

2014年度末の北陸新幹線開業に伴い、JRから経営分離される並行在来線を運営する第3セクター「新潟県並行在来線株式会社」の取締役会が2010年11月19日、新潟市中央区で開かれ、社長に新潟県参与で肥薩おれんじ鉄道(熊本県八代市)前社長、嶋津忠裕氏(65)が就任した。記者会見した嶋津氏は「鉄道を利用する沿線住民の方々の意見を重視していきたい」と語った。

新潟県並行在来線株式会社の社長に就任し記者会見した嶋津氏
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 会社は県と並行在来線が通る沿線3市(上越、妙高、糸魚川)が合計1億5000万円を出資した第3セクター。取締役には県の大野裕夫副知事、3市の副市長らが名を連ねている。北陸新幹線開業によりJRから経営分離され、この会社が経営する区間は、北陸線が直江津―富山県境の60.6km、信越線は直江津―長野県境の38.1km。

社長に就任した嶋津氏は熊本県出身。熊本と鹿児島を結ぶ九州新幹線の並行在来線、肥薩おれんじ鉄道で03年から6年間、社長を務めた。

記者会見した嶋津社長は「当面は極力沿線におうかがいして、この会社がどういったものを目指せばいいのか探っていきたい」と話した。具体的には沿線駅前の商店街や住民、鉄道を利用する学生などと対話する考えを示した。
 県の試算では30年間で300~600億円の赤字が見込まれる。「経営が非常に大変なことは覚悟しているが、地域に密着してまちづくり、人づくりに貢献できる会社を作っていきたい」と話した。

会社は11月22日、上越市本城の県上越地域振興局内に設立されるが、嶋津社長は当面県庁で執務するという。