上越市の上越高校食物科の3年生女子生徒6人が地元特産品などを利用した新しい「ご当地グルメ」6品を完成させた。上越地域のご当地グルメを一堂に集める催しで発表しようと考案したもので、生徒を指導した教諭は「高校生の目線で考えたご当地グルメ。何かの機会に使ってもらえれば」と期待している。
高校生が考案した新ご当地グルメは「かんずり味のメギスぎょうざ」「かんずりクッキー」「みそ田楽風里芋とかんずりのコロッケ」「のっぺまん」「笹巻きご飯3種」「米(マイ)フォンケーキ」。
材料に上越産コシヒカリ、妙高市特産の香辛料「かんずり」、上越地域で生産や利用促進を積極的に進めている米粉、上越の地魚と呼ばれるメギス(ニギス)などを用いている。
山本栞奈(かんな)さん(17)考案の「のっぺまん」は、郷土料理「のっぺ」で作ったあんを、米粉入りの皮で包んだ中華まん風の料理。あんは、さいの目切りにしてだし汁がなくなるまで煮詰めたのっぺの具材と、裏ごしした里芋とが混ぜ合わせてあり、食べると懐かしい味と共にとろとろの食感が楽しめる。「祖母の作るのっぺと、祖父の作る米が大好きなので、2つを合わせた料理ができないかと考えた。裏ごしした里芋を混ぜることで、ぼろぼろとこぼれないあんが完成した。大満足の出来ばえ」と山本さん。
2010年11月17日に上越市のデュオ・セレッソで行われた「謙信ご当地グルメフェア」(上越の食を考える会主催)内の当地グルメコンテストに応募しようと、6人は10月末から地域の名産や郷土料理について調べ、放課後や休日に構想を練ったり試作をしてきた。指導した江島レイ子教諭は「生徒は勉強の合間をぬって取り組んできた。発表できてうれしい」と話していた。
↓「かんずり味のメギスぎょうざ」
皮に米粉、かんずりが加えた。具はメギスのたたきを使用
↓「笹巻きご飯(3種)」
桜の花びらおこわ、ゼンマイ入りちらしずし、メギスの香りごはん
↓「のっぺまん」
皮はもちもち、具はとろとろとした食感が楽しめる
↓「みそ田楽風里芋とかんずりのコロッケ」
かんずりのぴりっとした辛さが味わえる
