初めて明かす「泉谷のディズニーランド」秘話

上越市吉川区泉谷(いずみだに)に「泉谷のディズニーランド」と呼ばれる上越最大規模のイルミネーションをほどこした民家がある。その豪華絢爛で壮大なスケールのイルミネーションの見事さは口コミで広がり、はるばる県外からやってくる人もいる。日が沈むと静まり返っていた15世帯の集落が、いまや車が渋滞するほどの名所になった。きっかけや苦労話、設置費用や電気代など、裏話を聞いてみた。


=イルミネーションの動画・1分14秒=

イルミネーションを設置しているのは、東京在住の宝石卸・販売会社社長、Hさん(65)。両親が吉川区出身だった縁から14年前、泉谷にあった築140年の農家住宅を購入し、別宅として使い始めた。現在は、ひと月に1回ほど来て、10日~2週間を過ごしている。

昼間の住宅

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イルミネーションを設置したのは「寒くて暗い場所なので、近所の子供たちに喜んでもらえたら」と思い、13年前の1998年から始めた。当初は庭の柿の木に飾り付けた程度だったが、電球を買い足して家に飾り付けるなど次第に規模を大きくした。

夜の住宅

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電球からLEDに取り替え、現在のスケールになったのは7~8年前。テレビの生中継が行われてから、遠方から見物に来る人が増えるなど有名になった。携帯カメラで撮影しその場から友人に送ったり、ブログで紹介する人も多い。

サンタクロースはしぼんでいる

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美しい電飾は車の渋滞が起きるほどの人気となり、それに伴って煙草の吸殻やビール缶の散乱、クラクションやマフラーの爆音、大声を出す人など、目に余るような問題も発生した。Hさんは毎朝、近所にごみが落ちていないか見て回るのが日課となっている。

家や庭を飾るイルミネーション

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雪国の屋外に設置しているので、保守も大変。「特に雪にコードが埋まり、それが凍ってしまうと、掘り出すのが一苦労」と話す。LEDとはいえ、故障や玉切れも多い。「増設分も含めて、毎年17~18万円ほど費用をかけている」という。

エアーでふくらませたサンタクロース

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現在は2万5000球以上あり、その規模は上越随一。設置作業はHさんのほかに、手伝いを3人頼み、延べ12日間かけて行っている。屋根の上は取り外しが難しいので、付けっぱなしだという。

電気代もかかるので、自家発電を数年間試みたことがある。しかし、設置までの手間がかかること、音がうるさいことなどから断念した。電飾用の電気代は、約1か月間点灯して4~5万円だという。

最近は各地でイルミネーションを設置して楽しむ人が増えた。「ほかの家のイルミネーションを見ないかと誘われたこともあるが、他人は他人。その人の趣味なので、参考にしたいとは思わない」ときっぱり。

「正月に帰省した人に見せてやりたい」という要望が多いことから、3年前から正月まで点灯を延長している。今年もドカ雪にならなければ、2011年1月5日まで点灯する予定。時間は午後5時から10時ごろまで。

*Hさんの希望により、地図などの掲載は控えさせていただきます。