東大、京大、慶大、早大、日大、新大など、大学にはそれぞれ略称というのがある。文字数が多い大学名の省略形として用いられているほか、愛称的な意味合いもあるようだ。
ところで、わが上越市にある教育の総合大学「上越教育大学」で、公文書や備品などに使われている略称が「越教大(えっきょうだい)」だということを知っている市民は少ないのではないだろうか。
上越教育大は1978年(昭和53年)に開学、81年から学生の受け入れが始まった。「越教大」という略称は、その当時から使われていた“自称”の略称である。いまでも、公文書の文書番号には「越教大」が使われているほか、備品などにも書かれている。また、大学内のマンホールのふたに、「越教大」の文字が見える。
「上教大」は、自然発生的に市民が呼ぶようになった略称のようで、「今では越教大と呼ぶ人はあまりいませんね。学内でも市民と同じように上教大です」(同大広報室)という。なお、同大のホームページでも、略称として「上教大」を使用している。