海に住む “ウサギ” って?

上越市西本町4の市立水族博物館で今年の干支(えと)、「卯(うさぎ)」にちなんで、英語でラビットフィッシュ (Rabbit Fish)とも呼ばれるアイゴ科の仲間、ヒフキアイゴがエントランスホールに展示されている。展示期間は2011年1月23日まで。

おちょぼ口がかわいいラビットフィッシュ(ヒフキアイゴ)
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アイゴの仲間はおちょぼ口で、突き出した前歯の形状などがウサギの顔つきに似ていることから英語でラビットフィッシュと呼ばれている。

太平洋や琉球諸島のサンゴ礁周辺で生息しているヒフキアイゴは、口から目やえらの周辺にかけた黒い模様と、黄色い胴体が特徴。同館で展示されているのは2匹で体長はそれぞれ10センチほど。

2011年最初の営業日となった1月2日は約330人が来館。翌3日も多くの家族連れなどが訪れ、水槽を覗き込んでいた。

ラビットフィッシュなど干支にちなんだ魚は、同館のほか、寺泊水族博物館(新潟県長岡市)、海遊館(大阪府)、沖縄美ら海水族館(沖縄県)、碧南海浜水族館(愛知県)、鶴岡市立加茂水族館(山形県)、鴨川シーワールド(千葉県)、長崎ペンギン水族館(長崎市)、新江ノ島水族館(神奈川県)、志摩マリンランド(三重県)、浅虫水族館(青森県)などでも展示されている。


ラビットフィッシュのほか、ウサギに関係がある魚は、次のようなものがある。

ウミウサギ
 白くて丸い貝殻がウサギを思わせることが名前の由来。美しい貝殻はアクセサリーやカヌーの船首の飾りに使われる。
アメフラシ
 英名Sea hareは「海の野ウサギ」という意味。頭部の2本の触角をウサギの耳に見立てたもので、中国名も海兎。
トビハゼ
 飛び跳ねることから、中国では「海兎」と書く。
マンジュウイシモチ
 大きな目がウサギのように赤くかわいい。イシモチは魚へんに「兔(ウサギ)」と書く。
ツバクロエイ
 北海道地方で「ウサギザメ」と呼ばれている