東京商工リサーチ高田支店は、2010年の上越地区内(上越市、妙高市、糸魚川市)の企業整理・倒産状況(負債1000万円以上)をまとめた。倒産件数は前年より2件多い16件、負債総額は49億7900万円(前年18億3400万円)だった。
地域別にみると、上越市が13件(前年11件)、負債総額は48億8600万円(前年13億3300万円)。妙高市が2件(前年1件)で、負債総額は6500万円(前年6000万円)。糸魚川市が1件(前年3件)で、負債は5400万円(前年4億4100万円)。県内をみると、新潟市が49件(前年55件)、長岡市16件(前年12件)で、上越市は3番目に多い。
同支店では、2010年の倒産状況について、「倒産件数が過去20年間で最少の134件(前年143件)にとどまった。しかし、建設、サービス、各種販売などの業種では前年を上回る倒産が発生しており、上越地域でも16件のうち9件が建設関連業種となっている。今後は建設を中心とした幅広い業種で、財務が悪化している企業から淘汰が進み、緩やかに倒産が増加に向かうものと思われる」と分析している。