上越商議所の臨時議員総会が2010年10月6日開かれ、2010年10月31日に任期満了となる現会頭の田中弘邦氏(83)が6期目の続投を決めた。今期5期目は後継者の育成が課題だったが、選考は難航し再び続投という結果となった。
会頭の任期は3年で、田中氏は前任者が任期途中で退任したのを受け、1997年11月から会頭職にある。会頭の選任は商業や工業など12部会の代表らによる選考委員会方式で行われた。
前回の2007年の再任の際には、3年間の任期中に後継者を育成することが当時の選考委員会から要請されていた。今回の選考委員会の報告によると、田中会頭は3人いる現副会頭の一人でウエカツ工業社長の小林清作氏(65)に次期会頭就任を要請したが、小林氏は現役経営者と会頭の仕事を両立することは困難などとして固辞。その結果、4年後に迫った北陸新幹線開業や衰退する中心市街地への対応など課題が多い中、田中会頭のこれまでの手腕を評価する声が多く続投という結果になった。
田中会頭は「結論的にはもう一期私にということになった。現下の情勢を踏まえるとお引き受けしなければならない。皆さんのご支援をいただき最大限頑張りたい」と話した。
副会頭などは会頭が選び、28日の臨時議員総会で了承される。
田中会頭は田中酒造、エフエム上越の社長で、上越観光コンベンション協会会長などを務めている。