JAえちご上越は2010年9月7日、本年度産米の初検査を上越市吉川区大滝の梶検査場所で行った。初日の検査は1等級比率が72.5%と平年に比べ低く、特にうるち米2種類は、すべて2等米だった。同JAでは猛暑の影響とみており、今月中旬に収穫されるコシヒカリの品質も心配している。
↓吉川区で行われた米の初検査(大きな写真を見るにはここをクリック)
検査したのは吉川区と大潟区の生産者20人が出荷した玄米83トン余り。60トン出荷された酒米の「五百万石」の88%、15トン出荷された水稲もち米の「わたぼうし」の52%が1等米だったものの、うるち米の「あきたこまち」と「こしいぶき」の2種は、すべて2等米だった。
平年は8割以上が1等米のため、同JAで検査を担当する営農指導部販売課の佐藤清課長補佐は「近年にない悪い数字が出た」と話す。うるち米2種類について、「米全体が白っぽく、平年より品質が劣る」としている。
五百万石についてはひびが入った胴割粒や、茶色に変色したものなどが見られたが、概ね形質は良く平年並みの品質とみている。わたぼうしは細身で胴割粒の発生に注意が必要としている。
今月15日ごろに収穫を迎えるコシヒカリについて、佐藤課長補佐は「非常に心配だ」と話していた。