全国有数のクラシックカーイベントとして知られる「第19回日本海クラシックカーレビュー」が2010年9月5日、糸魚川市一ノ宮のフォッサマグナミュージアム周辺で開かれた。1974年以前に製造された美しい国産車、外国車200台が展示され、最高気温が30度を超える暑さの中、往年のカーファンや親子連れなどでにぎわった。
外国車では最も古い1910年式のロールスロイス・シルバーゴーストを始め、ポルシェ911、アルファロメオGT、ロータスヨーロッパ、ジャガーEタイプ、トライアンフ、メルセデス・ベンツ、ジェンセン・ヒーレー、デ・トマソ・マングスタ、VWカルマン・ギアなど憧れの名車が勢揃い。
日本車では最も古い1960年式のマツダR360クーペと日野ルノー4CVを始め、日本を代表するスポーツカーの117クーペ、スカイライン2000GT、トヨタ2000GT、日産フェアレディ、コスモスポーツ、トヨタS800などもオリジナルのまま展示された。また、40~50年前に走っていた大衆車のスバル360、ダットサン、パブリカ、ダイハツミゼットなども人気を集めていた。
今年は自動車評論家の徳大寺有恒氏が特別ゲストとして初参加し、出品車について解説などを行った。また、特別展示したレーシングカーのマツダロータリー(富士グラチャン仕様)と、ローラT91 F3000(イギリス)のエンジンをかけて耳を引き裂くような爆音を楽しむパフォーマンスも行われた。
試乗会は、1968年式のボンネットバス(いすゞBXD40)と、薪で走るボンネットバス「もくちゃん」(1950年式)が1日4回行われ、多くの人が楽しんだ。
参加した自動車は公道を走って全国各地から集まってきた現役車両がほとんど。午前中は能生地区の日本海沿いの国道8号や高速道を約50台が走るシーサイドランが、午後は県警音楽隊やカラー・ガーズ先頭に約100台が糸魚川市内で交通安全パレードを行った。
このイベントがスタートした当時は、中古車の販売会と間違われたこともあったそうだが、昨年は来場者数が25000人に達し、日本トップクラスのクラシックカーイベントとしてその名が知られるようになった。
糸魚川市観光協会では「ヒスイとクラシックカーのまち」として糸魚川を売りだそうと、レトロなロンドンタクシーを導入することになった。タクシーとして営業を始める前に、今回特別展示も行われ、人気を集めていた。
同イベントには、上越地区のクラシックカーユーザーからも計20台の車両が展示された。参加車を紹介する(日野ルノー4CVのみ写真なし)。
スカイライン2000GT 上越市 田村邦男さん所有
オースチンミニクーパーMK1 妙高市 宮越昇さん所有
フォードアングリア 上越市 岩島智之さん所有
トライアンフTR4 妙高市 浅野忠夫さん所有
トライアンフスピットファイア 妙高市 小林直也さん所有
オースチンヒーレースプライトMK3 妙高市 石田浩さん所有
MGミジェトMK3 妙高市 吉原久仁夫さん所有
フォルクスワーゲンタイプ2 糸魚川市 相澤隆一郎さん所有
アルファロメオGT1300ジュニア 糸魚川市 五十嵐雅明さん所有
アルファロメオ1750GTヴェローチェ 上越市 山崎孝和さん所有
ホンダS800 上越市 滝沢敏幸さん所有
ホンダS800M 上越市 吉野俊和さん所有
ホンダS800M 上越市 金井善輝さん所有
ホンダT360 糸魚川市 五十嵐豊さん所有
ホンダN3 360 糸魚川市 渡邊逸郎さん所有
ダットサントラック1200 糸魚川市 新井貴久男さん所有
パブリカ1000バン 糸魚川市 井上幸助さん所有