共産が新人擁立 定数5に9人 上越県議選

日本共産党上越区委員会は2011年1月10日、上越市五智1の事務所で記者会見を開き、伊藤誠委員長(36)を4月に予定されている県議選上越市区(定数5)に公認候補として擁立することを明らかにした。上越市区にはこれまでに現職の5人のほか、市議3人が出馬を表明しており、今回の伊藤氏の出馬表明で候補が出そろった。

記者会見して出馬表明する伊藤誠氏(右から2人目。日本共産党上越地区委員会事務所で)

伊藤氏は「今の県政は県議が私たちのために何をしてくれているのか見えない。暮らしや経済に閉塞感が強くなっている中、当たり前のことだが市民の願いをきちんと届けたい」と話した。また「雇用や並行在来線など上越地域特有の問題の解決も日本共産党の議席があってこそで、4人の上越市議団とタッグを組んで頑張りたい」と意気込んだ。

来春の県議選には現職の小林林一(66)、楡井辰雄(58)、市村孝一(49)=いずれも自民推薦=、梅谷守(36)=民主公認=、小山芳元(62)=社民=の5人のほか、いずれも上越市議で近藤彰治氏(60)=みんなの党(公認申請中)=、滝沢一成氏(53)=民主推薦=、先月末に上越市議を辞職した矢野学氏(70)が出馬予定。

定数5に9人が挑む激戦が予想される中、同党では「9人が出ることで日本共産党にとって議席を取る絶好のチャンス」(選挙対策責任者の橋爪法一市議)としており、現実的に議席を取れる選挙と位置付けている。伊藤氏を含む出馬意向の9人は次の通り。

<新人の4人>

滝沢一成
矢野学
近藤彰治
伊藤誠

<現職の5人>

小林林一
楡井辰雄
市村孝一
梅谷守
小山芳元