富岡の場外舟券売場はパティオの一角に

上越市富岡のウイングマーケット内に競艇の場外舟券売場を設置する構想について同市は23日、市議会全員協議会で、設置場所をパティオの一角に変更することなどを説明した。市議会の承認が得られれば、競艇場を運営する東京都府中市と上越市が行政協定を締結し、早ければ年内、遅くとも来年3月末までにオープンする見通し。

写真・場外舟券売場の最終候補地とされているパティオ
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舟券売場は収益の一部を地元の自治体に提供するとともに、使われていない店舗・施設を地域のコミュニティースペースとして再利用する「オラレ」という施設。当初はカウボーイのあった建物の一角を予定していたが、駐車場の確保し易さや自動車の動線が近くにある市立富岡小学校の通学路を避けられるなどの理由から、パティオ東端の一角(下の地図の赤い部分)を最終候補地とした。


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議会の承認が得られれば、平和島競艇場(東京都大田区)を運営する東京都府中市と上越市が協定を締結する。上越の売場では同競艇場のレースを中心に全国4、5か所のレースを中継し、舟券を販売する。施設の広さは約215平方m、来場者は1日370人程度で1日の売上260万円を見込む。年間売上は約9億円でこのうち2%に当たる1800万円が事務協力費として市の収入になる見通し。

府中市と上越市との協定締結の後、管轄警察との協議、国交大臣の許可などの手続きを経て、建物を上越市が借り上げ、競艇振興センターが改修工事をしてオープンとなる。設置費用は1億5000万円を上限に同センターが負担することになる。