「上越・夏の涼」(2) ダム内部は気温10度

暑い夏を少しでも涼しく過ごしてもらおうという「上越・夏の涼」企画の第2弾。地上は気温30度を超える暑さでも、常に気温が10度の涼しい天国がある。

場所は上越地域に水道用水を供給している上越市上正善寺の正善寺ダム。ここでは毎年夏に、ダムの堤体の中に入るダム見学会を開いている。これに参加すれば、天然の冷房を体験することができる。

今年の見学会は2010年7月18日に開かれ、午前と午後の2回合わせて約50人の親子などが参加した。地上では午前中に気温が30度を突破し、猛烈な暑さとなっていた。

参加者はダムについての説明を受けた後、管理棟の中から200段もの急な階段を下り、地上から約50m下へ。

階段は水がしたたり落ちているので、慎重に下って行く。一歩ごとに気温がどんどん下がっていき、「涼し~い」の歓声が。

ダム堤体の下部を探検する見学会
20100718damu

途中何か所かで、設備の説明を受け、さらに深く下っていく。

最初は「涼しいね」の声も、次第に「寒~い」に変わり、半袖から出た腕をさする人もいた。

気温は年中ほぼ一定で、9~10度だという。地上より20度も低い。

参加した子供たちは、「ダムの下は涼しくて、鳥肌が立った」「下は寒かった」などと話していた。

見学会は「森と湖に親しむ旬間」の一環として、正善寺ダム管理所と県河川協会が主催して毎年実施しており、今回で12回目。正善寺ダム建設中の写真や、ダム管理の様子を示した写真のパネル展も開かれた。

7月25日には柿崎ダムで同様の見学会が計画されている。

ダムの見学は、一般でも10人以上の団体なら可能だという。くわしくは正善寺ダム管理所、電話025-525-9790。

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