「おかげさまでコメリは1000店舗。これからもコメリをよろしくお願いします。あなたの町のコメリです」(太字部分を高く発音する)。
新潟市に本社があるホームセンター「コメリ」が、念願の1000店舗を達成し、記念キャンペーンを展開している。テレビCMも頻繁に流しているが、CMでの「コメリ」というアクセントに違和感を覚える人が多く、ネット上で話題になっている。
最近、コメリのCMに違和感を覚える。アクセントが変じゃない? コメリの『コ』にアクセントじゃないの?
『コ』メリだと思ってたらCMでコメ『リ』だった。同僚に話したら『コ』メリだよって総ツッコミ食らった
『あなたの街のコメリです』って男の人が最後に言うのですが…。 アクセントが気になるぅ
コメリ ̄__でコにアクセントがあるのではないですか!? CMを見ますとコメリ_ ̄ ̄って言っていて、変な気がしますがみなさんどうなの?
コメリのCMを観たときの『コメリです』のコメリのアクセント。おかしいと思うのはアタシだけ?
調べたところ、本社がある新潟県内では「コメリ」とコを高く発音する人が大多数だった。
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新潟県内では一般的に、語頭にアクセントを置く傾向がある。
例えば、「イチゴ」「ネズミ」「背中」「柱」「後ろ」の場合だが、上越ではイチゴ、ネズミ、セナカ、ハシラ、ウシロと発音するが、標準アクセントはイチゴ、ネズミ、セナカ、ハシラ、ウシロである。
もしかして、「コメリ」と発音しているのは、新潟県だけだったりして……。
コメリが全国展開していく中で、「コメリ」が少数派になり、全国で多くの人が発音している「コメリ」に変わっていったのだろうか。
それとも、最近の若い人を中心に広がっているアクセントの平板化の影響か。例えばファイルがファイルになったり、カレシ(彼氏)がカレシ、ドラムをドラム、ビデオをビデオ、デンシャ(電車)をデンシャと発音する傾向を取り入れたものなのか。
こうなると、コメリの公式見解を聞かなければならないだろう。
本社秘書室は、「CI(コーポレートアイデンティティ)的なものを含め、社名のアクセントには特に決めはない。テレビなどでスポンサー名を言ってもらうときに、アナウンサーの方には『言いやすい方でやってください』と言っている」という。
コメリという社名(店名)の由来をみると、1952年(昭和27年)、捧寅七が米穀商を創業した際に、米屋の「米」と捧家の屋号「利右衛門」の「利」を取り、「米利商店」という商号にした。
その後、法人化して「株式会社米利商店」、「株式会社米利」を経て、1985年(昭和60年)に現在の「株式会社コメリ」としている。
つまり「米(コメ)」という発音の後に「利(リ)」が付くので、元来は「コメ・リ」なのである。
同社では 「“コメリホームセンター”と言うときは後ろにアクセントが付くが、“コメリ”となると頭アクセントになる場合もある。各地域でいろいろな呼び方があってもいいのでは」と話している。
なるほど。例えば「長野(ナガノ)」も、北信地方では「ナガノ」、中南信地方では「ナガノ」、東信地方では「ナガノ」と統一はとれていない。アクセントはそれぞれの文化的背景があり、画一的に決めるものではないのかもしれない。