雪の重みで本町6の雁木落ちる 事故も相次ぐ

上越市内で雪による事故が相次いでいる。2011年1月25日、中郷区では雪下ろし中の77歳男性が転落して死亡したほか、24日夜、本町6では雁木が雪の重みで雁木が重みで崩れ落ちた。

上越市や妙高警察署によると、25日午後0時56分、中郷区二本木の安楽寺で、前住職の竹田英麿さん(77)が息子の現住職(45)とともに寺の渡り廊下の雪下ろし作業をしていたところ、4m下の池に転落。搬送先の病院で死亡が確認された。

本町6では24日午後8時前、雁木が雪の重みで崩れ落ちた。近所の住民らによると、ドスンと大きな音がして、外で出て見たら雁木が斜めに落ちていたという。場所は町家交流館「高田小町」の2軒隣。市によるとけが人はない。

雪の重みで雁木が崩れ落ちた場所(本町6)
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同町内では翌25日午前に雁木の雪を下ろしをする予定だったという。近くに住む男性は「連絡を受けて外に出たら雁木が斜めに垂れ下がった状態で、雪に埋まっていた」と事故当時の様子を話した。また「今年の雪は、こんなに重いのは初めてではないか思うほど重いだ。今朝、雁木の雪を下ろしたが、母屋にはまだ雪が載っているので心配だ」と話していた。

市によると、高田地区の屋根雪重量は一斉雪下ろし実施の目安には達しておらず、各町内の意向を聞いている段階だという。

このほか25日時点の市のまとめによると、22日に板倉区栗沢で作業小屋の雪下ろしをしていた男性(55)が転落し肋骨などを折る重傷を負っていたことが新たに判明した。

市内では今冬に入って雪による事故で2人が死亡し、21人が重軽傷を負い、建物の損壊などは9件起きている。市では注意を呼びかけている。