上越市で2月5、6日に一斉雪下ろしへ

上越市は2011年1月26日、大雪災害警戒対策本部(本部長・稲荷善之副市長)の第2回会議を開き、2月5、6日に高田地区で一斉雪下ろしを行うことを決めた。積雪が実施基準に達していないものの、今週末も大雪が予想され、一部町内会から要望があったことから実施する。場所や区間、実施時間などは未定で、関係する町内会長らと調整した上で決定する。一斉雪下ろしは2年連続。

本部会議であいさつする上越市の稲荷副市長(中)
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同市の一斉雪下ろしの基準は、1平方メートルあたりの積雪が140センチまたは、重量が420キロ。26日時点で基準に達した地点はないものの、四ヶ所が394.4キロ。また仲町3や南本町3でも水を含んだ重い雪の影響で、同本部の1回目会議が開かれた23日から20~30キロ程度、重量が増えた。

市が高田地区の46町内会にアンケートをとったところ、15町内会で(一斉雪下ろしを)速やかに実施してほしい、検討してほしいとの回答があった。加えて1月29、30日にも大雪の予報が出ていることから、一斉雪下ろし実施を決めた。

市は1月27日、46町内会長を集めて意向を聞く。また排雪作業を行う事業者や道路を使用する公共交通機関などとも連絡を取った上で、雪下ろしの地域や区間、実施時間などを決める。

稲荷副市長は出席した職員に、雪下ろしに向けて関係団体との調整を指示し「2月も例年に比べ降雪が多い予報がある。町内会長会議では安全、安心が第一だということを伝えてほしい」と語った。

道路除雪について市は、市道で通行不能路線はないものの、一部の狭隘道路や、団地内の区画道路で排雪作業が進んでおらず、2月にずれ込む道路もあるとしている。

◆倉庫全壊など、新たに5棟で被害

上越市に2011年1月26日午後3時までに入った情報によると、旧市域と安塚区で雪により倉庫や車庫が全壊するなどの建物被害が新たに5棟出た。けが人はなかった。

市のまとめによると、西城町4で倉庫が全壊したほか小池で車庫が全壊。春日山町3の車庫や大渕の倉庫が半壊したほか、安塚区行野で物置が一部損壊した。

いずれも積もった雪の重さが原因と見られ、市防災危機管理課は「今年は重さのある雪。早めに雪を下ろすなど注意してほしい」と呼び掛けている。