直江津高校にピンクのかわいい制服があった!

ネットショップで販売されている直江津高校の制服
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ピンクのジャケット、紫のミニスカートという直江津高校の制服がネット上で販売され、ファンの間で人気を集めている。

写真を見てもらうと分かるが、セーラー服風のジャケットがピンク地、えりや袖は赤で、紫のネクタイ付き。ミニスカートは紫色(グレーもある)である。

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アニメの「化物語」に出てくる制服
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こんな制服を着て登校できるわけがない。実は作家の西尾維新が2006年に発表した怪奇ファンタジー小説「化物語(ばけものがたり)」がテレビアニメ化され、その中で主人公が通う「私立直江津高校」の制服なのだ。

阿良々木暦、戦場ヶ原ひたぎ、羽川翼、神原駿河の4人が通う進学校が私立直江津高校であり、その一人の神原駿河は、弱小バスケットボール部を全国区クラスにまで押し上げた運動神経抜群のスターである(2011年1月8日にフィギュアも発売された)。

テレビアニメは、新潟県での地上波放映はされず、WOWOWで2010年12月に第1話から第15話までの全話が放送された。また、DVDが第6巻まで発売されている。

コスプレ制服はアニメを元に作られたもので、ライセンスを取得したメーカー2社が製造し、複数のネット店舗が販売している。値段は9240円~23000円まである。

熱烈なファンも多く、「聖地巡礼」と称して、物語の舞台になった場所を巡る人もいる。

  • 「にいがたん」さんは「これはオタクとして、高校名の看板だけでも写真におさめなければと乗り込んだ」と書き、直江津高校の正面玄関や校名の表札を撮影してブログに載せた。
  • 「ピカ」さんは、「まよいマイマイの公園にあった遊具ですよ! アニメ見てて俺超乗りたかったんだー!」と、市立水族博物館にあるサイクルモノレールに乗り、写真を掲載している。どうやら、アニメにサイクルモノレールが登場するらしい。
  • 「ハマボウ」さんは、2010年8月13日午後、学校内に潜入したレポートを書いている。「先生や生徒に見つからないように左右を確認しながら、東棟から中に進入しようとしたが、鍵がかかってたので、断念。これだけでは特に面白くないので、中央棟から進入しようとする。監視カメラ発見! 断念と言うか、さすがに捕まりたくなかったので逃げました」。
  • 神奈川県の予備校生「紺」さんは、「化物語の主人公が通う学校、直江津高校っていうんですけど、新潟県にある学校なんですよね。なんとなくうらやましいです。自分たちの学校がアニメとかの舞台になってるってどういう気分なんでしょう。私がもしそうだったらやっぱり嬉しいですね。なんかにやにやして学校通ってしまいそう」とファンの心境を書いている。

原作者の西尾氏は京都出身。上越市を取材に来たのか、直江津高校とどんな接点があるかどうかはわからない。

県立直江津高校の教頭は「これまで撮影した人を目撃したり、話を聞かれたりしたことはない。校門の写真なら問題ないが、無断で校内に入ることはご遠慮いただきたい」と話している。

なお、桑原水菜の小説「炎の蜃気楼(ミラージュ)」は日本各地の神社や遺跡が舞台であり、「聖地巡礼」の先駆けとなった。中心人物の一人、上杉景虎の生まれ変わりだという直江信綱に関連して、妙高市の鮫ヶ尾城や上越市の直江津駅などを巡る女性が大勢訪れたことが記憶に新しい。

なお、県立直江津高校は2011年度末で中等教育学校に移行する。

=川村=