ホテル太閤の経営会社が自己破産

20100625taikou

 妙高市の赤倉温泉「ホテル太閤」を経営する正村商会(名古屋市、正村勝一社長)が2010年6月24日、事業を停止し、弁護士に事後処理を一任した。

帝国データバンク名古屋支店によると、負債は2009年4月末時点で約11億6400万円だが流動的だとしている。ホテル太閤は2010年6月25日午後6時現在、通常通り営業を続けている。


妙高市の赤倉温泉「ホテル太閤」は2010年6月29日、営業を停止した。従業員40人は解雇された。

同ホテルを経営する正村商会(本社名古屋市)の創業者、正村竹一氏は現在のパチンコ台の原型とされる「正村ゲージ」の考案者として知られ、「風車」なども考案するなど、パチンコ産業の基礎を築いた人物の一人として知られている。本社ビルの1階には「パチンコマサムラ」、2階に「正村寿呂斗館」があった。

主力のパチンコ部門は競合激化などで集客が低迷し、ホテル部門も不況の影響で伸び悩んでいた。


6月24日に事業を停止していたパチンコ店、観光ホテル経営の正村商会(本社名古屋市)は2010年7月22日、名古屋地裁へ自己破産を申請した。

帝国データバンク上越支店によると、自己破産の申し立て時点での負債は約11億円。