水族博物館の立つアザラシ「ジョー」が大往生

立つアザラシとして全国的な人気者となった上越市立水族博物館のゴマフアザラシ「ジョー」が2011年1月26日夕方、老衰のため死んだ。ジョーは推定年齢33歳で、人間に換算すると約100歳。同館では「大往生でしょう」と話しており、2月1日からジョーをしのぶ写真パネル展を開催する予定だ。

全国的な人気者になった市立水族博物館の「ジョー」(2006年3月18日撮影)
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ジョーは同水族館開館して間もない1980年10月に、北海道小樽市の「おたる水族館」からやって来た。野生のゴマフアザラシだっため正確な年齢はわからないが、同水族館に来た段階で3歳ほどと見られている。

千葉市動物公園のレッサーパンダ「風太君」が後ろ足で立ち続けることで人気を集めた2005年、同館のジョーが「気を付け」をして直立することが分かり、市内の話題となった。

2006年には「立つアザラシ」として全国放送のバラエティー番組や情報番組で紹介され、人気は一躍全国区に。同館にはジョー目当てに多数の人が訪れ、同年の入館者数は前年比4万8000人増となった。

しかし加齢で体が徐々に弱り、最大で126キロあった体重は10年には95キロに。1月26日にはエサが食べられず、泳ぐこともできない状態となったため、午後4時にプールから取り上げたところ、およそ30分後の午後4時36分に死んだ。