8月の謙信公祭に出演するGACKT(ガクト)さんに先立ち、2010年6月6日に上越市で行われた第11回高田城ロードレース大会に"馬上謙信公"が登場した。
馬に乗った謙信公の姿に仮装し、ハーフマラソン(21.0975km)を走ったのは上越市大潟区の杉田彰さん(42)。
今年10月9日に行われる「えちご・くびき野 100kmマラソン」の実行委員である杉田さんは、大会をピーアールするため、馬上謙信公を考えついた。
にっこり笑ったかわいらしい顔の馬は既製品で1600円だったという。ビニールひもを使って3日かけて自作した鎧風のTシャツ、白い頭巾、馬上杯なども入れ、材料費は約2000円で済んだ。
装備はさらに100kmマラソン用ののぼり旗もあり、重量だけではなく、風の抵抗もかなり受ける。のぼり旗には、「GACKTありがとう」と書き、敬意を表した。
杉田さんはスタート前にも、会場のあちこちで大会をピーアール。子供たちに取り囲まれたりし、会場に来ていたけんけんずやレルヒさんにも負けない人気ぶりだった。
昨年武者姿で「毘」の旗を掲げて走ったのに続き、仮装は2回目。「こうやって走ると、沿道の声援が全然違って気持ちいい」と言う。
手製の馬上杯でスポーツドリンクを飲み、午前9時30分、約1000人のランナーとともに会場の声援を受けながらスタートした。
「目標は2時間」と言っていた通り、1時間58分22秒の好タイムでゴール。「暑さで体が蒸れたけど大丈夫だった。馬の首が重く、(首を吊っている紐で)首がすれて痛かった」と言っていた。
「装備がなければ10分は早く走れた」というが、7月20日には長野県小布施町で開催する「第8回小布施見にマラソン」(ハーフマラソン)、9月5日には南魚沼市の「第24回浦佐温泉耐久山岳マラソン大会」(フルマラソン)に、いずれも今回と同じ馬上謙信公の仮装姿で走る予定だ。