映画を500円で!高田世界館で名作劇場

上越市本町6の高田世界館は、高田の「四九の市」にあわせ、2010年4月から500円で名画が鑑賞できる「名作劇場・ワンコインシネマ」をスタートする。今月は4の付く日に「ローマの休日」、9の付く日に「東京物語」を上映する。築100年を迎えるノスタルジックな映画館で見る名画の数々は、映画の全盛期に青春を過ごした世代の関心を呼びそうだ。

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上越地区視聴覚ライブラリーの全面協力を得て上映するもので、所蔵する23本のDVDを活用する。名作映画のほかにも、同ライブラリーが所蔵する記録映画、アニメなども組み入れる予定だ。

同館の運営を行っている「NPO法人街なか映画館再生委員会」の岸田國昭代表は、「朝市の買い物がてらに立ち寄っていただき、古き良き時代の名画を味わってほしい」と話す。フィルムではなくDVD上映となるが、「スクリーンいっぱいに上映されるので、ほとんどフィルムの場合と差がない」という。

今後の上映作品は日本映画では、「晩春」(1949年/小津安二郎監督)、「西鶴一代女」(1952年/溝口健二監督)、「青い山脈-前後編-」(1946年/今井正監督)、「土と兵隊」(1939年/田坂具隆監督)など。

洋画では「第三の男」(1949年/キャロル・リード監督)、「風と共に去りぬ」(1939年/ピーター・フレミング監督)、「奥様は魔女」(1942年・ルネ・クレール監督)、「自転車泥棒」(1948年/ヴィクトリオ・デ・シーカ監督)などを予定している。

利益を目的としない上映会だが、同館の修理などの維持経費として1人500円の協力を求めている。

今月上映する映画「ローマの休日」(1953年/ウィリアム・ワイラー監督/オードリー・ヘップバーン主演)は、4月4日、14日、24日の3日間。「東京物語」(1953年/小津安二郎監督・原節子主演)は、4月9日、19日、29日の3日間。上映時間はいずれも、午前10時、午後2時からの2回。