ガンバレ!福島 観桜会で露天商有志が応援

東日本大震災と東京電力福島第一原発の事故で上越市内に避難している被災者を励まそうと、「高田城百万人観桜会」に出店している露天商が「つなごうチーム日本」を結成し、露店にのぼり旗を立て応援している。2011年4月18日、上越市の招待で観桜会場を訪れた被災者はのぼり旗を目にし、「涙が出そう」と感無量の様子だった。

露店にのぼり旗を立て応援
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高田地区在住で20年以上にわたり毎年高田の観桜会に出店している男性(43)が、「何か自分たちにできることはないか」と企画。仲間に呼び掛けたところ市内から出店している40店が趣旨に賛同して集まった。「ガンバレ!福島」と書いた旗を立ててエールを送るほか、旗のある店で利用できる500円分の買い物ができるチケット300枚を観桜会主催者を通じて被災者に配布した。

企画した男性は「少しでも上越を楽しんでもらい、一日も早い復興を願いたい」と話す。
 市では4月18~21日に市内の避難所にいる被災者を観桜会に招待することにしている。初日の18日は大潟区の避難所にいる3人が参加し、観光ボランティアの案内で会場を回った。南相馬市の男性さん(72)は「こんなところまできて『ガンバレ、福島』と励まされるとは思わなかった。胸にぐっときて涙が出そう」と話していた。
 チーム日本は今後、市内の避難所でたこ焼きや焼きそばなどを振る舞うことも計画している。