県道上越新井線(通称山ろく線バイパス)のうち、上越市稲荷から妙高市飛田までの約700mの区間が2011年4月18日、開通する。この区間には国指定の吹上遺跡があり、これを傷つけることなく保存するために作られた県内唯一の遺跡をまたぐ高架橋「吹上遺跡大橋」も開通する。
山麓線バイパスは上越市中田原から妙高市飛田までの約3.4km。上越市と妙高市の連携や上越自動車道、北陸新幹線新駅へのアクセス向上などを目的とした道路で県は2003年度から事業を進めている。北陸新幹線開業する14年度に全線開通する予定となっている。今回開通するのはこのうちの700m。
吹上遺跡はこの区間にある弥生時代中期から古墳時代前期までの集落遺跡で、国指定の文化財となっている。遺跡が発見される前は盛土をした道路にする計画だったが、発見後は遺跡を保護するために橋に変更した。長さ118.6mの橋で、建設にあたり遺跡内に大型の重機が入れないため、橋の片側からジャッキを使って橋げたをもう片方に向かって空中に送り出していく特殊な工法を採用した。