創設以来初 上越からも即応予備自衛官が招集

20110413jieikan

東日本大震災の被災地支援を目的に、即応予備自衛官が派遣されることになり2011年4月13日、上越市内でも招集命令書が交付された。即応予備自衛官は災害などに招集される自衛官OBで、市内からは17人が招集された。20日に高田駐屯地に集合し、被災者の生活支援などを29日まで行う。

即応予備自衛官は普段、民間企業などに勤務しながら災害や有事に備えて年30日間、訓練している。東日本大震災の発生に伴い、政府は3月16日、自衛隊創設以来初めてとなる即応予備自衛官の招集を閣議決定。今月12日、関東甲信越などを担当する陸上自衛隊東部方面隊で招集命令が発令され、順次対象者に命令書を交付している。

県内から招集された即応予備自衛官は96人で、上越地域は22人。そのうち上越市は17人、妙高市が3人、糸魚川市は2人。主に物資輸送や避難所の食事作りなどを担当する。

13日は上越市内でも命令書の交付が行われ、黒井の日本通運高田支店では、自衛隊新潟地方協力本部高田援護室の所朋室長が同社社員の間野勇気さん(23)=上越市春日野2=に命令書を手渡した。

間野さんは2009年4月までの3年間、入隊しており、現在は日本通運の社員として貴重品輸送の警備を担当している。「招集が閣議で決まった時には自分にも来ると思っていた。不安もあるが一つでも役に立てるように一生懸命頑張りたい」と意気込んでいた。