このページは2011年3月13日午後5時現在の情報をもって更新を終了します。新たな情報は新規記事として投稿します。
上越市災害対策本部によると2011年3月13日午後5時現在、地震による新たな被害の報告はない。大島区では、前日より断水の範囲が拡大した。市ガス水道局による修復作業も進み断水は早ければ14日に復旧する見通し。市内で開設されている避難所は大島区菖蒲の1か所のみ。この避難所では12日、17人が一夜を過ごした。
断水は前日までは菖蒲地区を中心とした約150戸だったが、配水池の水位低下により、13日には大島地区全域と保倉地区の一部まで広がり、約150戸増えて293戸に及んだ。
一方、漏水か所が5か所見付かり、修理も進んでいるため、他に漏水がなければ14日には全面復旧する見通しだ。
避難所には余震への不安を訴える高齢者が多く、13日は10人余りが宿泊する予定だという。
上越市が午後4時から開いた3回目の災害対策本部会議で、地震に驚き転倒するなどして2人が重軽傷を負ったことが新たに分かった。また大島区の断水に復旧の目処がっていない状況も報告された。前日の三陸沖の地震に伴い出ていた津波注意報は12日午後に解除された。
平成町の女性(95)が地震に驚いて自宅の玄関で転び、左太ももなどを骨折した模様。また安塚区の女性(74)も地震発生時布団につまづいて足の指を捻挫する軽傷を負った。
建物の被害は合計39棟。内訳は住宅の半壊が1棟、一部損壊が16棟、物置などの非住家は全壊1棟、半壊1棟、一部損壊が7棟、そのほか公共施設などの一部損壊が13棟。
大島区菖蒲で住家と空家が半壊したほか、農機具の入った物置が全壊した。このほか学校の体育館の天井パネルが落ちたり、壁にひびが入るなどの一部損壊被害が多数あった。
市内すべての344か所の避難所が開設され、一時最大153人が避難した。午後3時現在では大島区菖蒲など2か所のほかは全て閉鎖された。
水道の断水は大島区と安塚区などで約190戸。このうち約40戸は復旧したが、安塚区船倉の9戸と大島区菖蒲、牛ケ鼻、三竹沢の147戸の合計156世帯の復旧の見込みは立っていない。山間地のため水道管が道路ではない場所を通っており、1・5mを超える積雪の中、破損した場所の特定が難航している。
また大島区や安塚区で道路が崩れた雪でふさがれたり、ひび割れする被害が複数報告されている。
上越市が2011年3月12日午前10時から開いた2回目の災害対策本部会議で、大島区で住家や空家が全半壊したほか、大島区と安塚区、清里区で合計170戸余りが漏水などにより断水していることが新たに新たに分かった。
大島区菖蒲では12日午前、国道405号沿いの住宅の大黒柱が折れて建物が半壊した。一家5人が住んでいたが、半壊する直前に近くに開設された避難所「菖蒲農村環境改善センター」に避難して無事だった。このほか、空家と車庫がそれぞれ1棟倒壊した。
水道管の破損などにより午前9時30分現在で、140戸余りで断水が起きている。安塚区では船倉と切越、真荻平、で合計71戸、大島区は菖蒲、牛ケ鼻で13戸、清里区上中條で90戸が断水した。このうち、清里区上中條と安塚区切越では漏水した場所が特定されており、それぞれ午前11時、午後4時に修理完了予定。一方、そのほかの場所では積雪などにより、漏水か所が特定できず復旧作業が難航しており、市ガス水道局は職員を集中的に投入して対応している。いずれの場所にも給水車を派遣するなどの応急措置をとっている。
また市内334避難所が開設され一時最大147人が避難した。
上越市は2011年3月12日午前6時30分、未明に同市に震度5強を記録した地震を受けて災害対策本部会議を開いた。同市によると、この時点でけが人の報告はないが、水道管の破裂や学校の天井板の落下などの建物被害などが報告された。
市の施設では、安塚区和田のグループホーム「やすらぎ荘」の玄関の壁が一部損壊したが、入所者25人は避難して無事。
学校関係では、市立安塚中学校で3階の多目的室の天井板が落下したほか、防火壁にひびが入った。またバスケットゴールの留め具が外れた。市立板倉中学校と市立三和中学校で体育館の天井板が落下した。このほか。市立牧小学校の3階家庭科室の暖房機から水漏れした。
水道は牧、大島、安塚の3区で漏水が起きている。安塚区のスキー場、キューピットバレイのセンターハウスが漏水により水浸しになっており、1週間程度の休業を強いられる状況だという。
道路は大島区や牧区で亀裂が見つかっている。