僧が100日間の荒行から帰還(生中継採録)

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経文を唱えながら冷水かぶる


 一年中で最も寒い時期に100日間の厳しい荒行を終えた僧の「成満帰山奉告式」が2月13日、上越市寺町3の日蓮宗・妙国寺の境内で行われました。水行肝文(すいぎょうかんもん)という経文を唱えながら頭から冷水をかぶる水行で身体を清め、奉告式に臨みました(この模様はUstreamで生中継しました)。=川村=


 100日間の荒行を無事終え、帰還したのは妙国寺の中嶋教高(なかしま・きょうこう)住職の3男、教観(きょうかん)さん(26)です。奉告式には共に荒行をなし終えた北陸地域の僧7人も加わりました。

水行が始まった午前10時の高田の気温は1.1度。1.8m四方の水行場には、氷が張り、朝方まで降っていた雪も浮かんで、水温はちょうど0度という極限の冷たさです。

水行は奉告式にあたり、身体を清めるもので、着ていた白衣と下駄を脱ぎ、白い下帯一つの裸形になって臨みます。手桶で水を汲み、水行肝文を唱えながら、激しく何回も水をかぶります。

厳しい荒行を終えたばかりで、顔はこけ、修行中はひげを剃らないため精かんな風貌です。また、昼夜を問わない読経で声がつぶれ、地の底から湧きあがるような声になっています。

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水行の後は境内で、成満帰山奉告式が執り行われ、許証の授与や、特別祈とうが行われました。