高田城百万人観桜会 規模を縮小して開催へ

2011年4月8日に開幕する上越市の「第86回高田城百万人観桜会」は、ぼんぼり点灯を土日曜の4日間のみとし、さくらロードのライトアップや、音が出るイベントを取りやめるなど、規模を縮小して開催することになった。

東日本巨大地震や新潟・長野県境の地震の影響で、全国的に花見行事を自粛する自治体が多いが、上越市は沈滞傾向にある市内の経済活動を盛りたてるため、内容を一部変更して開催することになった。原発事故の影響で上越市内に避難している人たちに送迎バスを用意して鑑賞してもらうほか、会期中には募金箱を設置し来場者から義援金を募ることになった。

会期(4月8日~24日)は変更せず、午前9時~午後6時の日中開催を原則とする。4月9、10、16、17日の土日曜4日間のみ夜桜が楽しめるよう午後10時までぼんぼりを点灯する。ぼんぼりは高田公園内に限定し、点灯する区域を限る。本町通りや司令部通りには設置しない。露店は平日は日中の営業を原則とし、ぼんぼりを点灯する4日間のみ午後9時まで延長する。

人気の高いさくらロードのライトアップは消費電力が大きいため中止する。浄興寺、旧師団長官舎のライトアップも行わない。高田城三重櫓のライトアップは、ぼんぼりを点灯する4日間のみとする。

音の発生を伴うさくらステージは設置せず、ステージイベントは中止する。オープニング花火も中止する。観桜会パレードや万燈神輿渡御、舞踊なども行わない。観桜茶会(16、17日)、人力車(15~17日)は実施する。

臨時駐車場は例年通り設置し、シャトルバスを運行する。平日は午後6時まで運行するが、ぼんぼりを点灯する4日間は午後9時まで運行する。交通規制(歩行者天国)は当初計画通りとなる。

本町通りなどで開催される関連イベントについては、各主催者の判断に任せることとなった。(川村)

満開の高田公園の桜(2010年4月14日)
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