被災地に届け、祈りのCD作成しライブ活動

南葉高原に近い上越市後谷に住み、自給自足の生活から生まれた素朴なフォークソングを歌う瀬谷佑介さん(34)が、東日本大震災の被災者への祈りの歌「空へ歌う」を作った。各地でライブを開いて、この曲を収録した3曲入りCDを販売し、売上の9割を被災地に送る活動を始めた。2011年4月9日は上越市樋場新町のバロー上越店で、4月15日には糸魚川市柵口の「郷の茶店・えほん&おやき工房」でチャリティーライブを開催する。


=動画「空へ歌う」 7分31秒=

瀬谷さんは、過疎化のため1977年7月に閉村した後谷に家族と13年前に移り住み、農業の傍ら、音楽活動を続けている。これまでに7枚のCDを発表した。

震災後、「無力な僕にできることは、歌を通して思いを届けること」と感じ、曲作りを始めた。自身のブログへのコメントやメールで寄せられた思いを、自分なりの解釈で詞の中に取り入れ、3月22日に完成した。

CDには「空へ歌う」「てくてく行こか ~僕のみち~」「嵐の夜に」を収録。歌詞カードやCDジャケットを自作し、ラベルは心を込めて一枚一枚手書きにした。1枚1000円とし、製作費を除いた売上の9割を義援金にする。

義援金の送り先は、行政などの支援が届きにくい民間の幼稚園やフリースクール、自然体験教育を実践する団体などを予定している。

4月9日にバロー上越店で行うチャリティーライブでは、瀬谷さんの歌ほか、上越教育大生によるアカペラ、ストリートダンス、吹奏楽の演奏などもある。会場には募金箱を設置し義援金を募る。開演は正午、終了は午後3時の予定。問い合わせはLINE-BOX、090-2405-7411。

4月15日には糸魚川市柵口の「郷の茶店・えほん&おやき工房」で行う。午後2時30分開演。チャージは無料だが、義援金を募る。問い合わせ025-568-2037。(川村)

・瀬谷佑介のブログ「後谷から~SAY YAH~」
http://happy.ap.teacup.com/sayyah/