上越市三和区総合事務所を原発事故の代替オフサイトセンターに指定

東京電力柏崎刈羽原子力発電所で重大事故が起きた際、対策に当たる最前線の拠点オフサイトセンターが使用不能になった場合の代替オフサイトセンターとして、上越市三和区総合事務所と新潟県庁(新潟市)が指定された。

内閣府が2016年4月1日に指定した。柏崎刈羽原発のオフサイトセンターは原発から南南西8kmの場所にある柏崎市の県柏崎刈羽原子力防災センターだが、ここが使用不能になった場合の代替施設として指定された。

代替オフサイトセンターに指定された上越市三和区総合事務所
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県庁は原発から北東に64km、三和区総合事務所は南西に40kmに位置する。代替オフサイトセンターには、放射線被ばく量などを低減するためコンクリート壁や換気設備の設置などさまざまな条件が定められており、今後若干の改修などが行われる見通し。

東京電力福島第1原発の事故では、原発から約5kmの場所にあったオフサイトセンターはほとんど機能せず、事故から5日目には対策の拠点が約60km離れた福島県庁に移された。