上越市のごみ分別 プラスチック製品も「燃やせるごみ」に 来年4月から実施

新潟県上越市は来年4月からごみの分別方法を簡素化し、金属を含まないプラスチックやゴム製品を「燃やせるごみ」に変更する。今年10月から本格稼働した新しいクリーンセンター(同市東中島)でプラスチックなどを燃やすことが可能になったためで、市では市民説明会の開催や改訂版ガイドブックの全戸配布を行い、市民への周知徹底を図ることにしている。

同市ではこれまで、歯ブラシやスポンジ、長靴、家庭菜園の農業用ビニールといったプラスチックやゴム製品のごみを「燃やせないごみ」として収集。破砕して取り出した金属類は鉄筋などに製品化し、その他は最終処分場で埋め立て処分していた。

来年4月からプラスチックやゴム製品は「燃やせるごみ」として捨てられる
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「プラスチック製容器包装」はこれまで通りで、「燃やせるごみ」ではない
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新しい分別では、プラスチックやゴム製品のうち市指定ごみ袋に入るものと1辺の長さが50センチ以下のものを、新たに「燃やせるごみ」とする。部品などの金属類は取り外すことが必要。1辺の長さが50センチを超えるものでも、折りたたんだり分解することで50センチ以下となれば「燃やせるごみ」となる。分別方法の変更により、これまで「燃やせないごみ」として扱われていたプラスチックやゴム製品のほとんどが「燃やせるごみ」となるという。コンビニの弁当容器や食品トレーに被せてあるラップやフィルムはこれまで通り、資源物の「プラスチック製容器包装」として収集する。

板倉区は、妙高市のクリーンセンターを利用していたため、これまでもプラスチック製品は「燃やせるごみ」として収集している。

市は今後、広報紙「広報上越」に新たなごみの分別方法について掲載するほか、来年1月から小学校区単位に市内50か所で市民説明会を開催することにしている。各世帯に配布している「家庭ごみの分け方・出し方ガイドブック」も改訂して本年度中に市内全戸に配布し、周知を図る。