ご当地ナンバーの候補は「上越」に一本化 導入の賛否問うアンケート実施へ

新潟県上越市、妙高市、糸魚川市の3市での導入が検討されている「ご当地ナンバー」に表示する地域名の候補案が2018年1月23日、「上越」に決まった。3市の商工団体などで構成される検討委員会で方針を固めた。今後は市民や企業を対象にアンケートを実施する。

1月23日に開かれた検討委員会
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上越、妙高、糸魚川の3市と県は、上越地域の名前を冠し、名所などのイラストを盛り込んだ図柄入りの自動車のナンバープレートを2020年度までに導入しようと、昨年6月から協議を開始。9月には3市の商工団体をはじめ、上越教育大学の梅野正信副学長、頸城自動車の野本宏之副社長ら有識者を交えた計11人による検討委員会を設置。採用する地域名や絵柄などについて議論を重ねてきた。

これまでの会合では「上越」のほか、「上越妙高」や「くびき野」などの名称案が上がっていたが、「地域を表す名称として上越が良い」「上越が適当ではないか」など、「上越」を推す声が多く上がっていた。名称の候補を1つに絞る1月23日の会合では、満場一致で「上越」に決定。今後は3市の市民のうち約2000人と企業300社を対象にアンケートを行い、ご当地ナンバーを導入するかどうかを決定する。アンケートは上越地域のショッピングセンターや免許更新の会場などで2月上旬までに実施する予定。

図柄入りナンバープレートのデザイン案については、9月までに決定できるよう議論していく。図柄には、3市それぞれの名産や名所などを盛り込む方針で、市民や企業などを対象にデザインコンペを行う案も浮上している。

上越、妙高、糸魚川の3市では現在、「長岡」ナンバーが採用されている。検討委員会の会長で上越教育大学の梅野副学長は「上越地域は日常的に車が使われる場所。ナンバープレートに地元の名称が入れば、住民は地域に親しみを持つことができるので、地域の振興にも繋がるはず」と期待を口にした。

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