平昌五輪のスノーボード・女子ハーフパイプの決勝が2018年2月13日に行われ、新潟県妙高市出身で開志国際高校(同県胎内市)3年の冨田せな選手(18)が見事に8位入賞を果たした。地元妙高市で開かれたパブリックビューイングには地元住民らが詰め掛け、入賞が決まると大きな歓声が沸き起こった。
決勝は前日の予選を勝ち抜いた12人で争われ、冨田選手は6番目に登場。横2回転半を決めたほか、高さのあるエアを披露するなど、世界最高峰の舞台でその実力を発揮した。3回の挑戦を終え65.25点を記録し、8位入賞を決めた。このほか松本遥奈選手(24・北海道出身)が6位に入賞。女子ハーフパイプで日本人選手が入賞するのは、前回のソチ五輪で5位入賞を果たした岡田良菜さん(27)に次ぐ2大会連続となった。
妙高市米島新田の妙高ふれあいパークでは、前日の予選に続きパブリックビューイングが開かれ、地元住民をはじめ、冨田選手の母校である妙高中学校の生徒らが熱い声援を送った。前日の倍以上となる約160人が集まり、日の丸国旗を振ったり頭にはちまきを巻くなどして、冨田選手を応援した。入賞を祝うくす玉開きや万歳三唱も行われ、会場は大盛り上がりとなった。
冨田選手と小中学校時代の同級生だという高田商業高校3年の男子生徒(17)は「最後まで良い滑りを見せてくれたと思う。本当におめでとう」と興奮気味に話した。妙高中学校3年の女子生徒(15)は「世界の舞台で堂々とした滑りを見せていて、かっこ良かった。次の五輪ではきっと金メダルを取ってくれると思う」と話していた。
妙高市の入村明市長は「ご両親の大きな支えがあり、そして本人の素質と努力が実を結んだと思う。妙高市民、そして日本の誇りだ」とコメントを発表している。