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上越警察署管内が県内30署中ワースト1 昨年の特殊詐欺件数と被害総額

2年前

新潟県に計30ある警察署別に見た、昨年1年間の特殊詐欺事件の認知件数と被害総額で、上越市の上越警察署がいずれもワースト1位だった。同署によると、管内の認知件数は前年同様15件、被害総額は8368万円で、5716万円増えた。

オレオレ詐欺は前年の2倍に

中でも「オレオレ詐欺」が増加に転じたといい、前年の倍となる6件だった。

「介護施設の入居権」の架空請求

また、介護施設の入居権をめぐり、ウソの電話をかける手口で金をだまし取るケースは被害額も大きい。昨年、同署が届け出を受理した被害額として最も大きい3989万円を高齢女性がだまし取られた事件も、入居権の譲渡を持ちかけられたことが発端の架空請求詐欺だった。

「訴訟最終告知」のはがき

「消費料金に関する訴訟最終告知のお知らせ」などといったタイトルのハガキを送りつけられたという相談も同署に寄せられている。同署生活安全課の小山真佐幸係長は「ハガキに紋章を入れて、よりもっともらしく見せるなど、次々と手口を変えている」と警鐘を鳴らす。

上越市内の家庭に届いた架空請求ハガキ。最近は背景に紋章を入れる(写真左)など巧妙化している
特殊詐欺上越署ワースト1

北陸新幹線悪用し首都圏から

同署管内で発生している特殊詐欺事件の近年の特徴としては、2015年に北陸新幹線の長野駅─金沢駅間が延伸開業したことで、首都圏から上越へのアクセスがしやすくなったこともあってか、いわゆる「受け子」が現金を受け取りに被害者宅を訪ねてくるケースが増加傾向にあることが挙げられる。

他人事ではない。まず冷静に

同署では今後も引き続き啓発に力を入れていくが、小山係長は「自分の身に降りかからないと実感がわかない人もいる」とし、頻発している特殊詐欺事件を他人事と捉えている人たちに、我が身にも起こりうることとしていかに認識してもらうかが課題になっている。

被害に遭わないために小山係長は「犯人は脅したり慌てさせたりしてくるが、まずは一旦電話を切って冷静になり、誰かに相談してほしい。留守番電話に設定することも有効」と話している。

妙高署も被害総額ワースト2位

一方、上越市に隣接する妙高市の妙高署では、件数は4件と前年より3件減ったが、総額5800万円と昨年の本県最高被害額の特殊詐欺事件が発生し、被害総額は5869万円で、上越署に次ぐワースト2位だった。