ダイオウイカの冷凍標本展示 上越市のうみがたりで20、21の2日間

新潟県糸魚川市の姫川港近くで2021年3月16日、全長約3m20cm、湿重量約47kgの「ダイオウイカ」が見つかった。実物を多くの人から見てもらおうと、3月20、21の両日、上越市五智2の市立水族博物館「うみがたり」で冷凍標本が展示される。

最大約19mにもなる非常に大きなダイオウイカ。世界最大級の無脊椎動物として近年の深海ブームとともに急速に知名度が上がった。

  20、21の両日に冷凍標本展示される「ダイオウイカ」(うみがたり提供)
ダイオウイカ

今月16日、姫川港近くで漂うダイオウイカを発見した近隣住民からの連絡を受けた同館は、大きさや形などを写真やイラストではなく、実物を多くの人から見てもらおうと、冷凍標本での展示を決めた。今回展示されるダイオウイカは小柄な個体という。

同館によるとダイオウイカの生態は解明されていない事が多いというが、近年発表された論文によると、日本海側での大雪と日本海沿岸でのダイオウイカの漂着との関連があると報告。今年1月に上越市内は大雪に見舞われたことから、今後もダイオウイカの漂着が増える可能性が高いかもしれないという。

同館担当者は「展示期間が限られているが、普段見ることができない“頭足類の王様”の貴重な標本をこの機会に是非ご覧ください」としている。

展示場所は1階タッチングプール前。ダイオウイカの状態により、展示を急遽中止する場合がある。問い合わせはうみがたり025-543-2449

うみがたり