上越市のガス料金3122人分誤請求 業者が勝手にシステム変更

上越市ガス水道局は2017年6月6日、ガス料金の一部に誤請求があったことを明らかにした。過大請求、過小請求を合わせて3122人分合計3万7372円で、大半の人は10円以下。市は過大請求については還付し、過小請求については不足分を請求しない。システム開発会社が、同局が求めた仕様とは異なるシステム改修を行っていたことが原因だという。

上越市ガス水道局
gas

誤請求が行われていたのは2014年5月から2017年3月分まで。還付の対象となる過大請求は1333人分で総額は1万594円、過小請求は1789人分で総額は2万6778円。

ガス料金は、原料となるLNG価格により毎月単価が変動している。誤請求があったのはガスの契約を解除する閉栓の際の料金精算。本来は閉栓した月の単価で計算するが、誤ったシステム改修により一部で翌月の単価で計算されていた。

同局によると、2014年4月の消費税率改定に伴い、システム改修を行ったシステム開発会社は同局が仕様書で指示した内容とは別の改修を行っていたという。同局は仕様書の通りにシステム改修が行われたことについて確認したというが、仕様書以外の部分が変更されていたことは分からず、今年4月に偶然間違っていることが発覚したという。

過大請求については対象者に通知し還付に応じる。過小請求については追徴はせず、債権放棄する予定。同局は、債権放棄額と還付手続きにかかった人件費などをシステム開発会社に請求するとしている。