医療費還付金詐欺 妙高市の70代女性が50万円被害

妙高警察署は2016年6月24日、妙高市居住の70代女性から特殊詐欺被害の届け出を受理したと発表した。被害額は49万9000円。

発表によると同日午後0時20分頃、女性宅に「新潟県から委託を受けた銀行」の職員を名乗る男から「医療費の過払い金があるので金を返したい。あなたの銀行口座番号、暗証番号を教えてもらえれば直ちに還付手続きを行うので、近くのATMに行って手続きをして。あなたの携帯電話番号を教えて」と電話があったという。

女性は男の言うことを信じ、同市内のATMコーナーに出向き、銀行職員を名乗る男を待っていたところ、女性の携帯電話に男から着信があり、ATM操作方法を指示され、それに従った。男から「手続きが終了したので後日現金を還付する」などと言われ帰宅した。

その後、同日同6時頃、金融機関から女性に電話があり「銀行口座から約49万9000円の現金が、ある銀行口座に振り込まれているが心当たりはあるか。詐欺の疑いがあるので、現在、口座引き出しを止めている」という連絡があった。そこで女性は自分が還付金詐欺被害に遭ったことを知り、同署に届け出た。今回は金融機関の機転で口座が凍結され、実被害を防ぐことができた。

同署は「『携帯電話を持ってATMに行ってもらえば操作方法を教える』などは詐欺。お金が絡む電話やメールは安易に応じず、家族や警察に相談して」と呼びかけている。