新潟労災病院の外科が休診 医師の異動で今月から

新潟県上越市東雲町1の新潟労災病院は2016年9月1日から、外科の診療を休診している。医師の異動で外科医不在となったためで、同病院の澤野貴博事務局長は「通院されていた方々には大変申し訳ない。今後も医師確保に努めていきたい」と話している。

新潟労災病院
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同院に8月31日まで勤務していた二人の医師は、同市大道福田の上越総合病院に異動した。医師派遣元である新潟大が医師の集約化を図ったことが理由だ。

新潟労災病院の外科は1958年6月に開設。前年度、外科には5人の医師が在籍していたが、本年度4月には3人となり、7月末で一人が異動した。8月1日から同月31日まで残った医師の二人体制だった。また、医師の減少とともに入院、外来患者の受け入れ数も減らしていくしかなかったという。休診を受け、医師が通院患者らに他の医療機関へ紹介状を出した。

澤野事務局長は「(医師異動後の)医師の確保が難しく、休診となった。近隣住民の方々を中心に『残念』という声もいただいている。今後の見通しはまだ立たないが、常勤医師確保に努めたい」と話している。

現在、同院は13診療科がある。長年、産科、小児科が休診しているのに続き、今年4月からは医師の異動で呼吸器外科も休診となっている。

新潟労災病院のサイト
http://www.niigatah.johas.go.jp/