新潟県は2019年4月17日、上越市戸野目古新田の上越総合運動公園内に12月1日に開館する県立武道館の愛称が、郷土の戦国武将上杉謙信の名を付けた「謙信公武道館」に決まったと発表した。
県は今年1月24日から2月22日まで、はがきやインターネットで愛称を募集していた。国内外から1864件211種類の応募があり、上越市在住の斉藤千恵美さんが提案した「謙信公武道館」が採用された。応募総数1864件のうち約8割にあたる1458件が上越市内からの応募。また最も多かったのは「県立謙信公武道館」の1579件で、「謙信公武道館」は15件だった。
地域スポーツマネジメントを専門とする新潟医療福祉大学の西原康行教授をはじめ、県スポーツ協会や県弓道連盟、文化団体、県、市など7人の委員で構成する愛称選定委員会が、覚えやすさや親しみやすさなどを考慮し決定した。「謙信公武道館」の応募者が複数だったため、抽選で斉藤さんが代表者として選ばれた。斉藤さんは竣工式に招待される。施設の正式名称は「新潟県立武道館」で、看板や印刷物など一般に目に触れるものは愛称の「謙信公武道館」となる。
上越市の村山秀幸市長は「当市は謙信公の故郷であり、武道の質実剛健の精神を体現した施設として、この地にふさわしい施設になるものと強く感じている。全国に向けた発信にも繋がるものとさらに期待が膨らみ、大変喜ばしい」とのコメントを発表した。
県立武道館の愛称については、誘致運動を展開してきた上越武道連盟を中心とした武道関係者が、今年1月に「市民の会」(会長・青山勲上越武道連盟理事長)を設立し、『県立謙信公武道館』とするよう運動を展開していた。
県によると、建設工事の進ちょく率は70%で、9月30日竣工予定という。
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