脱原発の市民団体が上越市長選立候補予定者に公開質問 回答を公表

脱原発を訴える市民団体「つなげよう脱原発の輪 上越の会」(植木史将代表)は2017年10月11日、上越市長選挙の立候補予定者に対して原発再稼働の是非などについて尋ねた公開質問状の回答を公開した。同会のホームページで回答の全文を公開している。植木代表(41)は「投票の際に、立候補者の意見を参考にしてほしい」と話している。

上越市役所で会見した植木代表(左)
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質問は、原子力発電所についてどう考えているか、柏崎刈羽原発の再稼働を認めるか、市が策定している避難計画の問題点をどのように考えているかなど計7問。2017年9月8日、立候補予定者に郵送で公開質問状を送った。

原発再稼働の是非について、現職の村山秀幸氏(68)は「福島第一原子力発電所の事故の原因、健康と生活への影響、安全な避難方法が検証されるまでは、再稼働の議論はできないということが県民の意思であると認識しています」と答えた。元市議で新人の中川幹太氏(42)は「運営母体に信頼がない中で再稼働を認めることはできません。現時点では時期尚早」と回答した。

植木代表は、中川氏と村山氏いずれの回答についても「踏み込み方が甘く、無難な回答に収まってしまっている」と評した。

同会としていずれかの立候補者を支援することはなく、「有権者の投票時の判断材料として実施した」としている。